漫画家になりたい君に!

元漫画誌編集者が語る漫画家への近道

漫画家デビューへの一番の近道は?

その4 新人賞に応募する

このページでは、漫画家になるおすすめの方法として新人漫画賞への応募について説明しよう。

新人漫画賞にはどのようなものがあるか

漫画家デビューへのきっかけとして、新人漫画賞に応募する方法がある。出版社が発表するマンガ賞には、すでに発表している作品が対象となるものと、新たな人材発掘を目的とした未発表作品に与える新人漫画賞がある。

おもな新人漫画賞

  • 手塚賞(集英社)
  • 赤塚賞(集英社)
  • 小学館新人コミック大賞(小学館)
  • 新人コミックオーディション(小学館)
  • なかよし新人まんが賞(講談社)
  • 週刊少年チャンピオン新人まんが賞(秋田書店)
  • MANGAグランプリ(集英社)
  • ミラクルコミック大賞(集英社)
  • 週刊少年マガジン新人漫画賞(講談社)

ざっとあげると上記のような賞がある。

こうして並べてみると、たくさんあってチャンスが多いように見えるが、各賞は対象とするジャンルが決まっている。たとえば、手塚賞は少年漫画(ストーリー漫画)、赤塚賞も少年漫画(ギャグ漫画)、新人コミックオーディションミラクルコミック大賞青年漫画なかよし新人まんが賞少女漫画、というようになっているので、闇雲に応募してもよい結果など期待できないのだ。

また、1作品で複数応募はできないので、各誌の特徴や読者層を研究し、自分が描く漫画がどれに合っているのかを判断する必要があるだろう。

新人漫画賞は、新人にチャンスを与える点では有意義だ。しかし、選考にかかわる知人の編集者が、応募される作品が「連載している漫画に作風が似てしまう」、売れる漫画が求められるので「斬新な漫画は入選しにくい」というようなマイナス面もあると言っていた。

いかに「選考基準」にあわせるか。自分の作風を押し殺す覚悟で応募するしかないだろう。

応募によって得られるもの

新人漫画賞への応募は、持ち込みのようにアポをとって出版社に出向くことをしなくてもいいので、地方からでも応募できるのがメリット。応募者は、全国から雑誌の募集広告を見てや、持ち込みの際に編集者に応募をすすめられてなどさまざまだ。

賞に応募すると、必ず版元(出版社)の担当者が目を通すし、入賞すれば審査を通ったという満足感も得られる。また、自分がどの程度の実力なのかを客観的にみることもできるだろう。

漫画賞は熾烈な戦いの場

大賞レベルを受賞した場合は、編集担当者がついてそのままデビューというエリートコースを歩める。だが、「入賞は何度もしているのに、なかなかデビューまではたどり着けない」という漫画家も少なくない。

仮に選考に落ちたとしても、目を通した担当者のおメガネにかなえば、後日、あらためて声をかけられることもある。

新人賞応募は、漫画家を目指す第一歩として挑戦する価値は高い。ただし、猛者ぞろいの厳しい戦いであることは間違いないので、いくらデビューへの近道だとはいっても漫画の基礎ができていないと入賞は期待できない。(「最近は独学の作品も多くて…」と前出の編集者が嘆いていた)

アシスタントとして研鑽をつむか、専門学校などでしっかり基礎や応用を修得して、自信をつけてから応募することをおすすめする。

 
PAGETOP
漫画家になりたい君に!