漫画家になりたい君に!

元漫画誌編集者が語る漫画家への近道

漫画家デビューへの一番の近道は?

3に構成力

このページでは、漫画家になるための大切なポイントである構成力についてまとめていこう。

構成力次第で面白さは変わる

漫画を「面白く読ませる」ために重要な要素が、構成力。ひと口に構成力といってもストーリー展開や各ページのコマ割り・構図など、じつにさまざまな要素が組み合わさっているので、それぞれのバランスを考えなければいけない。

ストーリー展開では、たとえばミステリーの話で「事件が起きてトリックの種明かし」という流れがあるとすると、種明かしが一瞬で終わってはインパクトがない。

逆に、何ページにもわたってたらたらと説明が続くと、読む方も飽きてしまう。「事件が起きる場面に何ページ使って、種明かしにどの程度ページを割くのが最適か」という点を考えることが、構成力の見せ所となるのだ。

読み手の動線を「読む」

コマ割りにかんしては、1ページ7コマ前後、段数3~4段が現代漫画の目安となる。

このコマ割り時に大切なことは、読者の視線の流れを考えるということ。読者の視線は「逆Z字」に上段右→上段左→下段右→下段左と移るのが基本。こうした視線の流れを、読者は無意識にしているのだ。みなさんも漫画を読むとききっとそうだと思う。

漫画を描く側は、こうした読み手視線の移動をコントロールする技術がとても重要なのだ。

どんなに素晴らしいストーリーを考えついたとしても構成力が足りなければ、読者が面白いとは感じてくれない。したがって、構成力を磨くことは、漫画家にとって決してはずせない必須事項であることをぜひ理解してほしい。

どうすれば構成力はアップするのか

構成力を向上させるには、われわれ編集者や漫画家の間では「映画を観るのがよい」とよくいわれている。それも、最近のCGや特殊技術だけで魅せる映画ではなく、ストーリーに重点を置いたクラッシックな名作映画がおすすめだ。

90分~120分という時間内で観る側に感動を与える映画は、限られたページ数でいかに面白く読んでもらうかという漫画の構成と、非常に共通点がある。私の経験からいっても、参考になるのは間違いない。

しかしながら、漫画には漫画のルールというものがある。独学でストーリー展開、視線移動や構図のいろはを習得するのはなかなか困難だし、当然、映画を観るだけでは十分ではないのだ。

初心者で基礎から学びたいという場合は、「誘導視線」や「構図の黄金比率」などが確実に修得できるマンガコースがある専門学校で学ぶといい。構成のノウハウがわかった上で、映画を観に行くと流れもつかみやすくなり、効果的に構成力が身につくだろう。

運はともかく、想像力・画力・構成力を鍛えながら業界にパイプを作る手段はこれだ!

元編集者が見た漫画家デビューへの王道

 
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